2021年7月17日土曜日

SCU-17を使ったEchoLinkノードインターフェイス

 EchoLinkノードであるJA7UDE-Lですが、2, 3年前までは、自作のインターフェイスを使っていました。EchoLinkを始めた最初の最初から使っていたので、10年くらい使っていたでしょうか。コネクタの接触がおかしくなり、見栄えもよくないので、市販のインターフェイスで使えるものがないかと探していたところ八重洲無線のSCU-17が使えそうだということで購入し、実際に今日まで使っています。2年以上全く問題なく使えていますので、ここに紹介したいと思います。SCU-17をEchoLinkノードのインターフェイスとして使ったときの利点は以下のとおりです。

  1. ちゃんとしたメーカー品なので、コンパクト、堅牢、ノイズや高周波が回り込みにくい。
  2. サウンドデバイスがSCU-17に内蔵されているので、SCU-17とPC間はUSBケーブル1本をつなぐだけの簡単セットアップ。SCU-17と無線機は、無線機にDATAポートがあれば、DATAケーブル1本でつなげばOK。
  3. 電源はPCからUSBケーブル経由で供給されるので、別電源 不要。
  4. 受信音声レベル、送信音声レベルがSCU-17前面についているボリュームで簡単に調節できる。
  5. スケルチコントロールができる(簡単な改造が必要、後述)。

欠点は、あまりないのですが、価格が2万円弱することでしょうか。

Echolinkノードを運用している方はよくご存知でしょうが、スケルチコントロール(COS)とは、無線機が電波を受信し、スケルチが開いたとき、開いたよという信号を使って受信音声をEchoLinkアプリからインターネットへ送出開始するものです。これがないと、VOXを使うことになり、電波が来ていても音声が途切れると、インターネットへの送出が断続してしまいます。Echolinkノードでは、混信を避けるためトーンスケルチを使うことが多いので、スケルチコントロールが使えると、とても便利です。注:ただし、無線機によっては、トーンスケルチを使った場合に、受信電波にトーンが入っていなくてスケルチが開かないようなときも、Squelch Control信号が出てきてしまうものもあるようです。当局はFT-7800を使っていますが、問題なく動作しています。

上の図のスケルチコントロール信号をシリアルポートのCD信号へつなぐことで、 これを実現するのですが、SCU-17そのままでは、無線機からきたスケルチコントロール信号がCD信号へつながっていません。そこで、SCU-17を改造します。

SCU-17のバージョンによってはジャンパの位置が違う、あるいは、ジャンパが無いなどの違いがあり、改造ができないかもしれません。また、改造は自己責任でお願いします。壊れてもわたしは責任を負いません。

SCU-17の上蓋を開けて、下の写真に示すJP1003をハンダブリッジします。

また、直接は関係ありませんが、PTTはRTS信号で行うようDIPスイッチを設定しておくとよいでしょう。

Echolinkアプリの設定ですが、Sysop SetupのRx Ctrlタブで、Carrier DetectをCDにします。

 

PTT ActivationはRTSにしておきます。


 以上でEcholinkノードインターフェイスとしてSCU-17が働きます。

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