2021年6月29日火曜日

WSJT-X 2.5.0-rc2リリース

WSJT-X 2.5.0-rc2がリリースされました。リリースノートの和訳です。

 

WSJT-X 2.5.0-rc2 2021年6月28日

WSJT-X 2.5.0はMAP65 3.0.0も含んでいます。変更点、修正点は以下のとおりです。 

MAP65

  • Xpolシステムの偏波角を計算し、もっとも近い角度を表示
  • 推奨偏波角度を計算し表示
  • FORTRANの境界条件エラーの回避
  • ウォーターフォールのUTC時刻表示において、必要に応じて頭の0を表示
  • 広帯域Q65同期で単一偏波モードを含むよう修正
  • Q65送信音にて1シンボル(0.6秒)分の遅延を修正
  • Windowsのマルチチャネルサウンドカード用WDM/KSドライバが使えないMAP65ユーザーへWindowsポートオーディオDLLをビルドする手順を公開

WSJT-X(MAP65で使うQ65デコーダを含む)

  • EMEでQ65を使う場合、DTを最大5.5まで設定できるよう変更
  • 相手のコールが/Pや/Rを含むときTx5メッセージがうまく生成されない問題を修正
  • バンド選択コンボボックスの表示を改善
  • q3デコード後のQ65同期曲線が再度表示されるように修正
  • JT4とJT65以外のモードで、「View | Message Averaging F7」が選べないよう修正
  • Q65モードに変更したとき、「Decode | Fast」がデフォルト設定になるよう変更
  • 複合コールサインを使った際、72ビットモードでメッセージがなかなか生成されない問題を修正
  • いくつかのプラットフォームで診断記録を行うとクラッシュする問題を修正
  • コールサイン検証で、頭やお尻に空白が含まれている場合それらを取り除けない問題を修正
  • Hamlibの修正ーrigctldのPTT制御、Elecraft K3のPTT制御遅延、ICOM IC-575のサポート
  • CTY.DATデータベースの更新

2021年6月22日火曜日

給電ラインのシミュレーション

先日ブラウザ上で動作するアンテナシミュレーションアプレットを紹介しましたが、そのサイトには他にもいろいろなシミュレーションが掲載されています。今回は給電ラインのシミュレーションを紹介します。電気がどんなふうに流れているか目に見えてとてもおもしろいです。

1)インピーダンス300Ω のソースと同じくインピーダンス300Ωの給電線、そして負荷端0Ωショートのシミュレーションです。

 

 リンクを開くとすぐ動作開始されます。右上のResetを押すとソースから電気が流れ始めて中央の給電線の左から入ってきます。

 

まもなく右端のショート回路に到達します。

 

ちょっと見にくいのですが、反射波が左向きに折返し、進行波と重なっているのが見えます。

 

反射波が左端まで到達すると進行波と重なり、電圧が倍になるのが見て取れます。

 

動きが早すぎて見にくいときは、Simulation Speedのスライドバーを左に寄せて動作速度を調節できます。

このアプレットのすごいところは、回路を自分で編集できるところです。詳細な手順は省略しますが(マウスでクリックしたりドラッグしたりするだけです)、 300Ωの終端抵抗を加えてみました。

 

すると反射がなくなって進行波だけが見えるようになります。


WSJT-X 2.7.0-rc3 公開

 WSJT-X 2.7.0-rc3 リリースノート 2024年1月1日 WSJT-X 2.7.0-rc3では、いくつかの新しい機能、たくさんの強化改善、バグの修正を行いました。 「Hamlib更新」機能追加。Windows版では、WSJT-Xから直接Hamlibを更新することがで...