前回作った伝送線路モデルに同軸ケーブルトラップをつなげて動作を見てみます。
給電ラインを2分割しそこにトラップをつなげる準備をします。給電ラインの右上ポイントをコントロールキーを押しながらマウスでクリックし、半分くらいに縮めます。
給電ラインを選択し、Cntl-C、Cntl-Vでコピペします。
出来たもうひとつの給電ラインを直列につなぎます。つなぐといっても端点をきれいに重ねて置けばOKです。
メニューのDrawからグランドを選択し、真ん中の給電ライン下側に追加接続します。
一度、RUNして、問題なく動作するか確認します。
では、トラップを追加してみます。給電ラインをコピーして少し短くします(Cntlキーを押しながらマウスドラッグすると対象の大きさや向きを変えられます)。
このトラップの長さは28MHzの4分の1波長にしたいのですが、シミュレーターでは長さではなく遅延でセットしますので、1÷28,000,000÷4=8.9286nと計算し、その値をトラップに入力します。
DrawのAdd Wireで配線します。
トラップの後ろにグランドを追加して出来ました。
RUNしてみましょう。どうでしょうか、トラップを接続したところから右へは電気が流れていかなくなることがわかると思います。
リセット直後からよく観察していると、最初の1周期だけは、トラップが励起されていないので、右に抜けているのがわかります。芸が細かいです。
作ったシミュレーションモデルのソースコード を貼っておきます。
171 176 192 336 192 0 1.0000000000000001e-7 50 80 0
w 128 272 176 272 0
w 496 192 544 192 0
w 496 272 544 272 0
r 128 192 176 192 0 50
g 544 272 544 288 0 0
g 128 272 128 288 0 0
R 128 192 96 192 0 1 28000000 5 0 0 0.5
r 544 192 544 272 0 50
171 336 192 496 192 0 1.0000000000000001e-7 50 80 0
g 336 272 336 288 0 0
171 336 80 416 80 0 8.9286e-9 50 80 0
w 336 160 304 160 0
w 304 160 304 272 0
w 304 272 336 272 0
w 336 80 272 80 0
w 272 80 272 192 0
w 272 192 336 192 0
g 416 160 416 176 0 0
28MHzの信号はトラップできました。では、ここに他の周波数が加わるとどうなるでしょうか。次回へ続く。
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