2021年7月7日水曜日

同軸ケーブルを使ったトラップフィルタのシミュレーション、その3

 前回作った28MHzのトラップフィルタモデルに別の周波数のソースを追加して動作を見てみます。追加するソースの周波数は14MHzとします。

Drawメニュー、Inputs and SourcesからAdd AC Voltage Source (1 terminal)をクリックしてソースを追加します。


続いてDrawメニューのAdd Resistorで抵抗を追加します。


配線し、ソースの周波数と抵抗値を変更します。

14MHzと28MHzのソースが並列に接続されますので、ソースに入れる抵抗は100Ωに変更して合成抵抗値50Ωとします。

RUNして動作を見てみると、トラップ左側の給電ラインは濃淡が細かく(水色で囲った部分)、右側は濃淡が広がっている(赤色で囲った部分)ことがわかります。

28MHzだけ阻止されて、14MHzは終端まで届いているようです。少しわかりにくいので、波形を表示してみます。観測したい場所を右クリックし、「View in New Scope」を選びます。


すると、画面下に波形がプロットされます。

横に間延びして見にくいときは、プロットを右クリックし、Propertiesを選びます。

Horizontal Scaleのスライダを左右に動かして横軸のスケールを調節します。スライダーを動かすとリアルタイムで表示に反映されるのがいいですね。

14MHzと28MHzが重なっていることがわかります。

一方、右端の終端抵抗ではどうでしょう。同じように50Ωの終端抵抗の下側をスコープしてみます。


14MHzの波形だけが見えていて、28MHz信号はトラップされていることがわかります。

ここまでのソースコードは以下になります。

ここから
$ 1 1e-12 100.89512123094175 50 5 50 5e-11
171 176 192 336 192 0 1.0000000000000001e-7 50 80 0
w 128 272 176 272 0
w 496 192 544 192 0
w 496 272 544 272 0
r 128 192 176 192 0 100
g 544 272 544 288 0 0
g 128 272 128 288 0 0
R 128 192 96 192 0 1 28000000 5 0 0 0.5
r 544 192 544 272 0 50
171 336 192 496 192 0 1.0000000000000001e-7 50 80 0
g 336 272 336 288 0 0
171 336 80 416 80 0 8.9286e-9 50 80 0
w 336 160 304 160 0
w 304 160 304 272 0
w 304 272 336 272 0
w 336 80 272 80 0
w 272 80 272 192 0
w 272 192 336 192 0
g 416 160 416 176 0 0
R 128 128 96 128 0 1 14000000 5 0 0 0.5
r 128 128 176 128 0 100
w 176 128 176 192 0
o 1 512 0 4099 0.0000762939453125 0.05 0 2 1 3
o 3 512 0 4099 0.0000762939453125 0.025 1 2 3 3
ここまで

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