2022年12月3日土曜日

WSJT-X 2.6.0-rc5が公開されました

 以下リリースノートの日本語訳です

WSJT-X 2.6.0-rc5 2022年11月29日  たくさんの改良とバグ修正が行われました。

WSJT-X

  • FST4/WモードにおけるS/N比較正を改善
  • FST4W-900のWSPRNETへのスポットではTRコードを16ではなく15を使うように変更
  • 混雑したバンドでのFT8デコード改善
  • 運用周波数表に次のオプションを追加
    • 1バンド当たり2つ以上周波数を登録しても扱いやすくなるよう改良
    • 周波数をセットすると、バンドやモードを変更してもそのQRGに戻る機能
    • 記憶した周波数にラベル(説明)を付けられる機能(例:DXp AB0XYZ)
    • 開始時間と終了時間をセットすることで、その時間中、指定した周波が表示される機能。コンテストやDXペディションに便利。
    • これら一切のデータをファイルから読み込む機能。
  • Foxモード利用時、種々の状況において便利に使える機能を追加
    • Tab2に新しく2列の表を表示。QSO最中、QSO待ちの局がひとめでわかる。
    • レアな電波伝搬に対応できるよう、オペレータがQSO待ちの局の順番を入れ替えられるように変更。
    • QSO困難な状況でも、QSO成功率を上げるため、レポートが受信できなかった局に対し2回応答する機能。
  • Houndが非標準コールサインとのQSOを終了できないケースがある問題を修正。
  • EME Echoモードの改善
    • Avgを計算するときにEchoサイクル数を設定できる機能を追加。
    • ワイドバンド雑音パワーを時系列で表示する機能を追加。サンノイズやアンテナトラッキング誤差を測定するときに有用。
    • いくつかの細かいバグを修正。
  • 特別なモードを設定したまま、WSJT-Xを立ち上げなおしたとき、正しく初期設定が行われるよう改善。
  • ALL.TXTに誤った送信周波数が記録される問題を修正。
  • GUIのフォントサイズ、プラットフォームに依存する見た目を改善。
  • Houndモードで、Hボタンを再度押した場合、周波数が動かないように変更。ユーザーはHoundモードから通常モードへ変わる場合、2通りの天順を提供。
    • Hボタンを再度クリック、QRG変更なし。
    • FT8ボタンをクリック(あるいはメニューのモードからFT8を選択)、FT8のデフォルトのQRGへ。
  • 「Enable AP」がチェックされていない場合、あるいは、バンドを変更して最初のシーケンスでは、デコードデータにa7を表示しないように変更。
  • UDPサーバーのネットワークアドレス変更受け付ける前にエラーチェックを行う。
  • DXLab Suiteとの連携を強化。
  • 特別な状況でSegfaultが発生する可能性を修正。
  • オーディオデータ欠落の警告を廃止(検出の信頼性に問題があるため)。
  • 画面上に「Transmit digital gain」がポップアップする問題を修正。
  • 相手局が<...>でも「Highlight DX Call」が動作するように改善。
  • グリッドデータがないCQもPSKレポータへ送るように変更。
  • いくつかの小さなバグを修正(有用なヒントなど)

MAP65(Windowsのみ)

いくつかのバグ修正と二つのお試し新機能
  • アンテナ方向修正のための測定補助
  • WSJT-Xで使われているwsjtx.logを読み込み、コンテストでの重複を検出

2022年9月8日木曜日

WSJT-X 2.6.0-rc4が公開されました

 

WSJT-X 2.6.0-rc4が公開されました

2022年9月7日

WSJT-X 2.6.0-rc4ではEchoモードのさらなる改良、新しいファイルメニュー、そしていくつかのバグ修正を提供します。

  • Echoモードの新機能と修正
    • 新しいシミュレータ echosim[.exe]を提供
    • テキストウィンドウ出力構成の改善
    • Echoグラフにおける利得とゼロ制御が独立して調整できるように変更
    • 「Clear Avg」はエコーグラフのプロットをクリアするように変更
    • エコーグラフでベースラインを描画するオプションを追加
  • 「File | Copy main text window to WSJT-X.txt」をファイルメニューへ追加
  • ドップラー追跡チェックボックスが自動でクリアされないように変更
  • RC2で入ったJT9運用ができなくなるバグを修正
  • 稀に起こるdecoded.txt書き込みエラーを修正
  • スプリットを使わないときVFO-Bを設定するときのhamlibバグを修正
  • HamRadioDeluxeとの連携強化

2022年8月23日火曜日

WSJT-X 2.6.0-rc3が公開されました

 WSJT-X 2.6.0-rc3が公開されました。リリースノートは以下の通りです。

2022年8月22日

 WSJT-X 2.6.0-rc3では、Echoモードの強化とバグの修正が行われました。

  • Echoモードにおいて、ドップラーシフトが750Hzより小さいとき、CATでダイアル周波数を調節するのではなく、オーディオ周波数を調節するようにしました。また、CATで粗い周波数設定が行われる場合、オーディオ周波数を変化させてさらに細かくドップラーシフトを調整します。
  • Echoモードで、「Save all」が選択されたとき、.wavファイルも保存します。.wav ファイルがEchoモードで開かれたときは、録音時に記録された天文データを使ってEchoデータを処理します。
  • UTCをUT1に変換するとき2017年1月1日のうるう秒が考慮されます。EMEドップラー較正を完璧に行いたいときに役立つでしょう。
  • EMEドップラー値が、もっとも近い1Hz単位へ四捨五入されるようになりました。
  • 下位互換性を保つため、Fox/Houndモードにおける「Special Operating Activity」の列挙値を元の6と7へ戻しました。
  • 30mバンドで、FST4W送信ができるようにしました。RX周波数が1500にセットされていないときでも、正しい周波数がWSPRnetへ報告されるようになりました。
  • WSPR送信が途中で切れてしまうバグを修正。
  • decoded.txtが開けないとき、クラッシュする問題を修正。
  • 天文データウィンドウが必要とされるとき、そのウィンドウがアクティブでないと、クラッシュする問題を修正。
  • アクティブ局ウィンドウが開かれていない状態で、「Reset Cabrillo Log」を動作させたときクラッシュする問題を修正。

2022年7月24日日曜日

2022年7月22日金曜日

WSJT-X 2.6.0-rc2が公開されました

 WSJT-X 2.6.0-rc2 2022年7月21日

 WSJT-X 2.6.0-rc2では、たくさんの機能強化とバグ修正が行われました。

  • Echoモードの「Measure」機能はDXグリッドのドップラースプレッドの計算値を使うようになりました。この機能によって、マイクロウェーブEME通信における相手局のSNR値を正確に求めることができます。
  • 送信/受信時間の設定、サブモードの設定は、モードごとに記憶されるようになりました。たとえば、MSK144-15→Q65-60A→JT65C→FST4-120のようにモードを変更したときにサブモードを含めて設定値が呼び出されます。
  • 送信/受信オーディオ周波数が記憶され、1500Hzデフォルト値が自動的にセットされるようなモード(MSK144、FST4W、Echo、WSPR、FreqCalなど)からFT4、FT8、Q65、JT65、FST4などモードに切り替えた際に、元のオーディオ周波数へ戻ります。
  • コンテストログをQSO時刻の昇順または降順に表示できるようになりました。デフォルトでは、ログが最新のQSO行に移動し、引き続き新しいQSOを入力できるようになります。また、コンテストログ中のQSO数が、左下に表示されるようになりました。
  • 4mバンド(Region1)におけるFT8のデフォルト周波数を70.154MHzにしました。
  • 4Kスクリーンに合わせてモードボタンの配置を最適化しました。
  • キーボードショートカットの表示を更新しました。
  • LogQSOウィンドウのOKボタンにフォーカスがあたるようにしましたので、Enterキーを押すだけでQSOをログインできます。
  • いくつかのQ65サブモードから別のモードへ移った時に、送信周波数スピンボックスが赤色のままになっている問題を修正しました。
  • IC-7610、IC-7100などのリグにおいて、VFOBを選択しなければならない場合のHamlibの問題を修正しました。

2022年6月17日金曜日

WSJT-X 2.6.0-rc1が公開されました

 WSJT-X 2.6.0-rc1 2022年6月16日


WSJT-X 2.6.0-rc1はARRL国際ジタルコンテストのサポートを追加しました。さらにFT8、Q65、EME Echoモードの強化、GUIの新しい制御とオプション、いくつかのバグ修正を含みます。

WSJT-X:

  • FT8デコード強化、a7とマークされた追加メッセージ
  • APを使用中のQ65デコード強化
  • ARRL国際デジタルコンテスト用の新しいアクティブステーションウィンドウなど
  • Echoモードの正確なSNR計測(大きなドップラー拡散時を含む)
  • 主画面におけるFT4、FT8、JT65、MSK144、Q65を選択するボタンの追加
  • FT8のHoundモードをオンオフするボタンの追加
  • Echoモードで、”Clr Avg” ボタン追加
  • DXコールサイン、DXグリッドをハイライトするオプション
  • R73や73を含むメッセージをハイライトするオプション
  • 新しいALL.TXT書き出し設定、ファイルを年単位、月単位に分けるオプション
  • ロシア語のUI追加
  • Tuneを90秒で自動停止する機能(無効化可)
  • Hold Tx Freqがオンのとき、UDP経由のCQではないメッセージに自動応答することを可とする
  • 空のメッセージを送信しないようにする
  • 複数のインスタンスを走らせているときに、セルフスポットをしないようにする
  • 「CQ xxxx」から始まるメッセージを正しく解釈する修正
  • Windowsでオーディオサンプルを取り落とす問題を修正
  • バンド切り替え後、ALL.TXTやPSK Reporterへ間違った周波数を送るバグを修正
  • 特定の場面で自動シーケンスがうまく動作しない問題を修正
  • WSPRモードで3文字コールサインを正しく処理できない問題を修正
  • OmniRig 1.19以後、初期設定後誤った周波数を設定してしまう問題を修正
  • ToolTipsを整理
  • macOS 12 で、出力スライダーが正しく動かない問題を修正

MAP65(Windowsのみ)

  • azel.datへ追加情報を書き込むように変更
  • デジタルI/Qデータのスケーリングを行うオプションを追加
  • ウィンドウを横に広げた際、表示がバウンドする問題を修正

2022年3月19日土曜日

マレーシア航空MH370便行方不明追跡

 アマチュア無線家がマレーシア航空MH370便の行方を特定したという件に関して、YouTubeに新しい動画が公開されています。それによると、当時のWSPRネット記録を解析して位置を割り出したということです。


2022年3月11日金曜日

ARRL デジタルコンテスト

 ARRLが新しい全世界デジタルコンテストを発表しましたね。

http://arrl.org/arrl-digital-contest

6月4,5日、バンドは160mから6m、モードはRTTYを除くデジタル。これはすごいことになりそうです。

2022年2月27日日曜日

APRS-ISがDOS攻撃を受ける

 aprs.fi の Twitterによると、2月26日、ポーランド国内の何者かが、ロシア国内の緯度経度をもつ疑似ランダムAPRSパケットを大量にAPRS-ISネットワークに流したとのこと。

https://twitter.com/aprsfi/status/1497516378252890112



マレーシア航空370便の行方をアマチュア無線家が特定!?

2014年3月8日にマレーシアのクアラルンプールから北京に向かっていたマレーシア航空370便が行方不明になった事件を覚えていますか。その航空機によって反射されたり、乱されたりしたアマチュア無線の電波を使って、飛行軌跡を正確に突き止めたという話がYouTubeに載っていました。しかし、動画中、その方法についての詳細は語られていませんでした。

https://www.youtube.com/watch?v=Jq-d4Kl8Xh4


2022年2月23日水曜日

U2APRSが動かなくなった

 スマホを新しくしたところU2APRSが動かなくなりました。Android OSのバージョンが上がったためと思われます。新しいスマホのAndroid バージョンは12。

 

2022年1月8日土曜日

Amateur Contact Log と MMSSTVをリンクさせる

 日本で Amateur Contact Logを使っているアマチュア無線家は、ほとんどいないと思いますが、MMSSTVとそのログソフトを連携させたいという希望が Dave N1DCHからあり、昔々、わたしが作ったMMDのソースコードを提供しました。どうなりますか。。。。。

2022年1月7日金曜日

WSJT-X 2.5.4 リリース

 WSJT-X 2.5.4がリリースされました。

今回はバグ修正のリリースとなります。2.5.3からの変更点は以下の通りです。

WSJTX:

  • 非標準形コールサインの局とのQSOでクラッシュする問題を修正。
MAP65:

  • Delta-phi 最適化をユーザが見えるようにした。
【訳者註】
「Delta-phi最適化」とは、クロス八木などを使い偏波面の異なる2系統の電波受信を行う設備において、X入力とY入力の位相、遅延をソフトウェアで調節し、最適な受信を行うものです。詳しくは、MAP65のユーザガイドを参照してください。



WSJT-X 2.7.0-rc3 公開

 WSJT-X 2.7.0-rc3 リリースノート 2024年1月1日 WSJT-X 2.7.0-rc3では、いくつかの新しい機能、たくさんの強化改善、バグの修正を行いました。 「Hamlib更新」機能追加。Windows版では、WSJT-Xから直接Hamlibを更新することがで...