WSJT-X 2.4.0-rc1が公開されました。リリースノートの日本語訳は以下の通りです。
WSJT-X 2.4.0-rc1
2021年2月3日
新しいモードQ65を搭載した2.4.0-rc1を公開しました。従来とは異なり、2.3.0の正式版の公開のすぐあとのタイミングになりましたが、2.3.0におけるFST4とFST4Wの実装と2.4.0におけるQ65の実装が同時並行して行われたためです。
WSJT-X 2.4.0-rc1は新しいモードQ65を搭載しました。Q65はQRA64の実績の上に開発されたモードで、VHF帯からマイクロ波帯に至るまでのEME通信のため、柔軟なシンボルアルファベットと低コードレートを有しています。またVHF帯における電離層散乱通信にも有効です。Q65は、FT8、MSK144、FT4、FST4などと同じように77ビットのメッセージペイロードを持ちます。さらにQ65は、電波伝搬状況に応じて、送受信時間が15秒から5分までいくつかの値をとることができ、また、トーン間隔も基本間隔からその16倍までパラメータ設定することができます。通常のウォータフォールには現れないような微弱な電波も検出できるように、ワイドグラフプロッターは超高感度同期スペクトラム表示を持ちます。新しい同期プロット、優れたAPデコード、複数回の受信におけるメッセージデータの累加と平均化処理により、あらゆる条件下で従来のモードを超える非常に微弱な電波での交信が可能となります。
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