WSJT-X 2.7.0-rc1 がリリースされました。以下リリースノートの日本語訳です。
WSJT-X 2.7.0-rc1 2023年5月12日
WSJT-X 2.7.0-rc1は新プログラムQMAPを搭載し、ほかにはたくさんの機能強化とバグ修正を行いました。
- QMAPとQ65はEME通信でのパイルアップを効率的にさばくためのプログラムです。
- QMAPは、2007年から主に2mバンド用に作られたMAP65の後継プログラムです。Q65の60秒サイクルサブモードにおける単一偏波受信機能を持ちます。WSJT-Xで通常のEME通信を行う傍ら、90kHzのサブバンド内すべての信号をモニタすることができます。
- Q65パイルアップモードはWSJT-Xの新機能で、6mのEMEでよく経験されるような、たくさんの弱いQ65信号でパイルアップを受けたとき、DXオペレーションを補助します。
- QMAPとQ65パイルアップモードの詳細については、以下のクイックスタートガイドを参照してください。https://wsjt.sourceforge.io/Quick_Start_WSJT-X_2.7_QMAP.pdf
- PSKレポータへ、より効率よくスポットするように改善。冗長なスポットを排し、時間差をつけてポストするようにしました。ただし、一時的に、HamSCIの日食フェスティバルでは、より頻繁にポストするようにしています。
- 一回の受信インターバルで100を超えるFT8メッセージをデコードできるように強化。
- Foxモードの強化。
- 2つの列をより便利に効率よくさばけるよう強化。
- FoxのログウィンドウにQSOレートの統計情報を表示。
- 運用中にロケータが変わった場合(ポータブル運用など)、自動的に新しいロケータをPSK Reporterへ送るよう変更。
- cty.datファイルは Settings→Colorsタブにあるボタンを押すことで更新できるように変更。
- 新しいLotWファイルをダウンロードしたとき、新しい状況を表示するよう変更。
- MSHVのマルチストリームメッセージをWSJT-XのHoundモードで正しく処理できるよう修正。
- FT8の遅れたデコードがオートシーケンスに悪影響を与えないよう修正。
- コンテスト名が正しく記憶されないバグを修正。
- 小さなバグの修正。
- 新しいWSJTグループのホームページへのリンクをユーザーガイドに掲載。
- macOS用ビルド方法の説明をわかりやすく修正。
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